カテゴリー別アーカイブ: ワン・オール

動画制作に向けた出演者打合せ①

 昨年度末より、町内会の防災の取組みを支援していくことを決めて取り組んできたわけですが、コロナウイルスの影響から町内会活動の自粛要請によって、この活動も停止していました。

 感染者数が減少してきたことから、動画制作が1年ぶりに再開となります。当所としては、この動画によって、防災に取り組む町内会が活動しやすくなったり、地域に住む障がいある方の理解や支援に繋がればと思っています。

 動画制作自体が初めてのことで、試行錯誤しながら準備をしている状況です。今日は当事者役の方で、地域に住む身体障がいのある方・関係者で事前の打合せを行いました。今週は町内会役の方とも打合せを予定しています。年明けに撮影予定で、何とか年度内には完成を目指します。

11/26(金)平岡雪割草町内会さんと打合せ

 平成30年北海道胆振東部地震から3年が経過して、地震災害への取組みの必要性を町内会長の皆様が感じておられ、平岡雪割草町内会として活動に取り組みたいとのことで、ご相談いただきました。ありがとうございます。

 町内会の課題や取り組む姿勢などを伺い、町内会の中で確認していくことがたくさんあって大変かと思いますが、「誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業」を活用いただく中で、町内会の皆様と一緒に試行錯誤しながら進めていけたら良いなと思っています。

 当所としては、町内会活動の広がりや学びが深まるようなサポートをさせていただきたいですし、地域特性や町内会の状況に合わせて取り組んでいきたいと考えております。お電話やメールからお気軽にお問い合わせください。

あんまち事業報告書(令和2年度)の封入作業

 今日は「誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業(通称:あんまち事業)」で令和2年度に取り組んだ活動を事業報告書(令和2年度)としてまとめました。関係各所へ送付しております。

 今回の事業報告書では、コロナ禍で町内会活動の自粛が続く中、防災活動に取り組まれた地区等の紹介を行っています。今年度の上半期は関係団体の活動自粛が継続していましたが、緊急事態宣言解除後の下半期は、本事業の周知を積極的に行いつつ、コロナ禍でも参加しやすいようオンラインでの研修等を企画していく予定です。

 

 なお、事業報告書はワン・オールかべ新聞に掲載されています。是非、ご覧ください。

 ※ワン・オールかべ新聞「災害支援情報面」

令和3年度ワン・オール主催研修「新任職員研修」

令和3年7月12日(月)13:00~17:30

 ワン・オール主催の令和3年度の「新任職員研修」が開催されました。

 昨年度は新型コロナウイルス感染予防のため、研修開催ができず資料提供のみとなりましたが、今年度はオンライン研修という形で開催し、7事業所17名の方に参加いただきました。

 研修内容は、札幌市障がい福祉課から「行政の立場から見た相談支援と協議会」について、ワン・オールから「札幌市の相談支援の歴史と現状」という内容です。

 新任職員研修なので、まずは札幌市の相談支援事業の体制についての基礎を皆様に聞いていただいています。研修終了後のアンケートでも「改めて聞くことが出来て良かった」などの感想がありました。

 

 続いて北星学園大学の永井順子教授から、「ソーシャルワークの理念と障がい者への相談支援」の講義をいただきました。令和元年度にもお話をいただき大変好評だった内容です。

 今回はzoomならではの投票制度を使用し、永井先生からの質問に皆さんが答える場面やブレイクアウトルームという機能を使い、オンライン上でグループワークをしてもらう等、同じ場所に集まることは出来ませんが、オンラインで出来る機能を工夫しながら研修を組み立てていただきました。

 アンケートの感想では「ソーシャルワークの定義と現状について考えさせられた」「グループワークなどを行い、皆さんのいろんな意見が聞けてとても有意義でした」などの感想がありました。

 オンライン研修に参加するのは初めてという方もいましたが、皆様パソコン操作も特に問題なく、無事に研修を終了することができました。ワン・オールもオンライン研修を主催するのは初めてだったので、無事に終了することができとても安心しました。

 まだまだ新型コロナウイルスについては油断できない状況ですが、今後もワン・オールでは、出来ることを模索し工夫していきながら、皆様の実践に役立つ研修を企画、実施していければと思います。参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 なお、本研修の資料とアンケートを公開しています。ご入り用の方は以下からご確認ください。※ワン・オールかべ新聞「研修情報面」 

菊水地区福祉のまち推進センター研修会

令和2年10月24日(土)10:30~(1部)、13:00~(2部)

 菊水地区福祉のまち推進センター主催で研修会が開催されました。例年では大ホールに皆さん、集まって研修を行うところですが、新型コロナウイルス感染予防に必要な対策(マスク着用・換気・手指消毒等)を講じた運営体制のもと、今回は午前と午後に分け、研修を実施されております。

テーマは、「感染症対策を踏まえた避難所運営」「町内会における要配慮者避難支援の取り組み」。

 はじめに、札幌市白石区役所市民部総務企画課 地域安全担当係長 尾崎司氏より、避難所運営マニュアル(別冊)-新型コロナウイルス感染症への対応に係る補足事項(第2版)-をもとに、避難所における具体的な感染症対策、備品の備蓄、受付方法、滞在スペースについて講義がありました。菊水地区では、行政・小学校・町内会が連携して円滑な避難所運営していくことが不可欠と共通認識があり、近々、顔合わせをして、意見交換を行っていくようです。

 次に、一般社団法人 Wellbe design 理事長 篠原辰二氏より、災害支援の変遷に合わせ、過去の北海道内・道外の災害支援における取組みや課題について、お話いただきました。自然災害時において、避難所へ避難する方への配慮、現場で体験した在宅避難者・軒先避難者等への支援の在り方について写真を通してご説明してくださいました。また、コロナ禍においては避難行動要支援者名簿を活用した日常の取り組み、町内会の機能である親睦・環境維持・問題解決の見直しが求められること、新型コロナウイルス以外の感染症、女性の保護、人権の尊重への対応も大切であり、『災害時の「我慢」は命取り 災害時にこそ「ふだんのくらし」を』と説明され、色々と考えさせられる内容でした。

 いただいたアンケートにも、「感染症対策を普段から家庭や地域でしっかり考えたい」「コロナウイルス対策だけでなく、アレルギーや女性のこと等も避難所では考える必要がある」「要配慮者の把握が重要」「災害発生前からの情報共有の重要性を改めて認識した」等の感想・意見があり、防災や地域での見守りに対する意識が高まった研修と感じました。菊水地区は防災や見守り活動等、精力的に活動されており、今後の町内会活動にも繋がっていくと感じます。

自立支援センター歩歩路 避難訓練

令和2年10月20日(火)

 昨年度あんしんのまちコーディネート度事業でお世話になった、東区の「自立支援センター歩歩路」さんの避難訓練に参加させていただきました。

 歩歩路さんの避難訓練に参加させてもらうのは、昨年に引き続き2回目です。

 今回は、コロナがあり町内会の方の参加はありませんでしたが、雨続きだったのにこの日は良いお天気に恵まれました。

 10時より、歩歩路の職員がヤマト防災さんから火災報知器の取り扱い説明を受けました。ビルのスプリンクラーは逃げる時間を作るため、一般家屋のものは消火のためとそれぞれ目的が違うなど、興味深いお話が聞けました。

 その後、利用者さんも含めて全員で火が出た事業所から屋外へ脱出するという、避難訓練を行いました。外へ逃げてきたみなさんは、お天気も良いので緊迫した中にも気持ちよさそうでした。2階の共同住居からも入居されているみなさんが職員に支えられて降りてきました。

 最後に、本物の消火器を使って消火訓練を行いました。職員の方々が順番に水の入った消火器で木に向かって徐々に近寄っていきます。本物の消火器も使用し、ピンクの粉が入っていることにみんなで驚き、楽しい消火訓練となりました。改めて日々の備えの大切さについて考えることができました。歩歩路さん、お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

 

災害に備えた地域での支え合い研修会~障がいのある方などの避難支援を考えよう~

 2月10日(月)に行なわれた『災害に備えた地域での支え合い研修会~障がいのある方などの避難支援を考えよう~』についてお伝えします。

 ワン・オールは平成28年度から“あんしんのまちコーディネート事業”を受託し、この事業を広く知っていただくために毎年この支え合い研修会を実施し、今回で4回目の開催となります。

 「誰もが安心して生活できる地域づくりの推進」に向けて、町内会からのご依頼で障がい理解を深めるため、要配慮者二次避難所等の支援体制の周知を目的とした研修会の開催、避難訓練の企画への参加など、様々な活動を行ってきました。

 これらの活動を通して知った地域の取組を、多くの皆さまに、広くご紹介させて頂く為、今回は行政説明と実践報告に重点をおいた研修内容とさせて頂きました。

 

 札幌市から災害時の公助の仕組みや変更点についてご説明頂いたた後、3つの実践発表を行いました。

 町内会(白石区・菊水1条1丁目町内会 佐藤会長)、福祉事業所(東区・歩歩路 太田所長)、当事者・家族(バクバクの会 北海道支部幹事 清水氏)という立場の異なる3つの視点から発表して頂き、どの発表も災害が起きた時に“いのち“を守るのだ、という強い思いがあふれた素晴らしい内容でした。

 いただいたアンケートにも「自分の町内会でも取り組みたい」「当事者の方の大変さがよくわかった」「地域に溶け込もうという事業所の地道な取組に感動した」など、賞賛と共感があふれていました。今後の活動のご参考にして頂けるのではないかと強く感じます。

 胆振東部地震の記憶が薄れようとしている今、もう一度日々の備えを、と強く感じた研修会でした。  

札幌市精神障がい者地域生活移行支援研修~ピアサポーターの取組から~

  年明け早々の1月14日(火)、精神科病院、相談支援事業所、居宅系福祉事業所などの職員を対象としたピアサポーター活用による地域生活移行支援の研修会を行い、約90名の参加をいただきました。

ワンオールでは札幌市より「札幌市精神障がい者地域生活移行支援事業ピアサポーター活用業務」を受託し、精神科病院から地域生活への移行にピアサポーターが関わっています。本研修におきましては、この実践事例をみなさまにご報告し、改めて本事業を広くお知りいただくとともに、地域生活への移行やピアサポーターの活用などについて考える機会となることを目的としております。

当日の流れは、まずNPO法人十勝障がい者支援センター理事長の門屋充郎氏から、これまでの歴史を紐解きながら地域生活移行支援の仕組みが説明され、それを受けて札幌市障がい福祉課個別支援主査の鈴木氏より札幌市のピアサポーターの取組など説明されました。

続いて、これらを踏まえて2つの実践報告が病院PSWとピアサポーターの共同報告という形で行なわれました。

 

1例目は、ピアサポーターの活動報告を吟味する中で病院から具体的な支援目標が示され、それに基づいた活動をして報告、そこにさらに具体的な支援目標が示される、というふうに病院とピアサポーターが一緒に考えながら支援をして行き、“患者さん”から“生活者”としての感覚を取り戻しつつある、という事例でした。

2例目は、地域で暮らすために支援の輪を広げる取組の一環としてピアサポーターが導入され、“生活者としての意識が芽生え”“入院患者さんとの交流が生まれ”“人との付き合いの難しさを実体験し人付き合いの取戻しをおこなう”という変化が見られたケースです。

1例目の利用者さんのピアサポーターに対する感想「ピアさんも成長したねぇ」がPSWさんから披露されると会場全体がほのぼのとした空気に包まれました。

 最後の総括として門屋氏から「地域移行の制度にきちんとのせることで、取組も加速するし成果も挙げることができる、またピアサポーターの身分保証にもつながる」というご指摘があり、今後の可能性を示していただけました。

アンケートはほぼ100%の回収率で、ほとんどの方がご意見ご感想を書いてくださっていて熱心にお聞きくださったこと感謝しております。

 この研修で得たことを日々の糧として今後の業務に活かして行きたいと考えております。

 ありがとうございました。

町内会と連携した『歩歩路』さんの避難訓練取り組み

東区の『歩歩路』さんの避難訓練に行って来ました。

『歩歩路』さんは、重度の障がい児・者の方を中心の対象者として、生活介護や共同住宅、就労支援、児童デイなど広く事業を行なっていらっしゃいます。

 昨年の北海道胆振東部地震では共同住宅の1棟が倒壊寸前となって転居を余儀なくされました。

もともと年に2回の避難訓練は実施してらっしゃいましたが、今回はあらためて避難計画を練り直し、町内会へのご参加お願いの文書を配布するなど地域との連携を進めることとなったそうです。

お話を伺うと、地震以前から町内会に加入して班長の役割を引き受けたり、と地に足をつけた活動を続けていらっしゃったとのことでした。 

今回の避難訓練には町内会から会長さんはじめ3名の役員さんがご参加となり、避難に関する具体的なアドバイスもくださるなど次につながる一歩になったのではないか、と感じました。

最後の講評で、法人理事長さんから「ここは一軒家という認識でやっている。日常の中での町内会との結びつきを大切に思っている」というお言葉が心にしみました。

 

ワンオール主催「人材育成」と「スキルアップ」研修

 11月12日(火)

 ワン・オール主催「人材育成」「スキルアップ」研修が札幌市役所で開催されました。指定相談支援事業所、委託相談支援事業所の相談員を対象に、今回は参加者22名で行われました。

 今年度の研修テーマは「家族システムから学ぶ相談支援の視点」ということで、昨年、好評をいただいたワークスペースあおいそらの木村晃子先生を今年度も講師にお招きし、講義と演習を行いました。

 家族システム論から、ジェノグラム面接演習、ジェノグラムを使った事例検討と盛りだくさんの内容で、参加者からはジェノグラム面接、事例検討などが良かったという声が多く聞こえていました。

 中には、初めて出た内容の研修だった、聞きにくい情報がなぜ自分は聞きにくいのか考えたことがなかったが、今回考えてみようと思ったなど自分をより深めることができる内容となっていたという声も上がっていました。

 ジェノグラムを使って面接を行う事で内容の整理がつきやすいと感じるという感想もあり、今後の相談業務にぜひ活かしていただきたいと思います。

 参加していただいたみなさま、ありがとうございました。

【演習①:ジェノグラム表記とジェノグラム面談】

自分のジェノグラムを書いてみる体験とジェノグラムを使った面接演習

 

【演習②:ジェノグラムを使った事例検討】

 ジェノグラムから考える事例検討。

ポイントは「家族に起らなかったこと、家族が起こさなかったは何?」