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自立支援センター歩歩路 避難訓練

令和2年10月20日(火)

 昨年度あんしんのまちコーディネート度事業でお世話になった、東区の「自立支援センター歩歩路」さんの避難訓練に参加させていただきました。

 歩歩路さんの避難訓練に参加させてもらうのは、昨年に引き続き2回目です。

 今回は、コロナがあり町内会の方の参加はありませんでしたが、雨続きだったのにこの日は良いお天気に恵まれました。

 10時より、歩歩路の職員がヤマト防災さんから火災報知器の取り扱い説明を受けました。ビルのスプリンクラーは逃げる時間を作るため、一般家屋のものは消火のためとそれぞれ目的が違うなど、興味深いお話が聞けました。

 その後、利用者さんも含めて全員で火が出た事業所から屋外へ脱出するという、避難訓練を行いました。外へ逃げてきたみなさんは、お天気も良いので緊迫した中にも気持ちよさそうでした。2階の共同住居からも入居されているみなさんが職員に支えられて降りてきました。

 最後に、本物の消火器を使って消火訓練を行いました。職員の方々が順番に水の入った消火器で木に向かって徐々に近寄っていきます。本物の消火器も使用し、ピンクの粉が入っていることにみんなで驚き、楽しい消火訓練となりました。改めて日々の備えの大切さについて考えることができました。歩歩路さん、お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

 

令和元年度第3回相談支援部会企画推進室研修

2月21日(金)。

札幌市自立支援協議会相談支援部会企画推進室主催で研修が開催されました。テーマは、『相談支援事業所と精神科医療機関との“協働”を考える』。

はじめに、さっぽろ香雪病院地域連携室室長の、尾形多佳士氏より「地域移行に関する政策動向の変遷と退院支援の展望」と題して講義がありました。

講義の後は、事例に基づいたグループワークで、相談支援事業所と医療機関が協力して支援を行なうためには、どのようなタイミングで、どのような依頼があるのか?できるのか?等について話し合いました。グループワークでは、それぞれのグループに医療機関の精神保健福祉士が参加できるように事前に調整いただいていたこともあり、相談支援事業所と医療機関の実際の業務を共有し合いながら、検討することができたようです。

平成26年から続いた、相談支援部会の企画推進室というプロジェクトチームは、今年度で終了することとなり、企画推進室主催研修は今回が最後の開催となりました。6年の間、企画推進室に関わられた皆様、研修に参加された皆様、ありがとうございました。

 

災害に備えた地域での支え合い研修会~障がいのある方などの避難支援を考えよう~

 2月10日(月)に行なわれた『災害に備えた地域での支え合い研修会~障がいのある方などの避難支援を考えよう~』についてお伝えします。

 ワン・オールは平成28年度から“あんしんのまちコーディネート事業”を受託し、この事業を広く知っていただくために毎年この支え合い研修会を実施し、今回で4回目の開催となります。

 「誰もが安心して生活できる地域づくりの推進」に向けて、町内会からのご依頼で障がい理解を深めるため、要配慮者二次避難所等の支援体制の周知を目的とした研修会の開催、避難訓練の企画への参加など、様々な活動を行ってきました。

 これらの活動を通して知った地域の取組を、多くの皆さまに、広くご紹介させて頂く為、今回は行政説明と実践報告に重点をおいた研修内容とさせて頂きました。

 

 札幌市から災害時の公助の仕組みや変更点についてご説明頂いたた後、3つの実践発表を行いました。

 町内会(白石区・菊水1条1丁目町内会 佐藤会長)、福祉事業所(東区・歩歩路 太田所長)、当事者・家族(バクバクの会 北海道支部幹事 清水氏)という立場の異なる3つの視点から発表して頂き、どの発表も災害が起きた時に“いのち“を守るのだ、という強い思いがあふれた素晴らしい内容でした。

 いただいたアンケートにも「自分の町内会でも取り組みたい」「当事者の方の大変さがよくわかった」「地域に溶け込もうという事業所の地道な取組に感動した」など、賞賛と共感があふれていました。今後の活動のご参考にして頂けるのではないかと強く感じます。

 胆振東部地震の記憶が薄れようとしている今、もう一度日々の備えを、と強く感じた研修会でした。  

東区地域部会全体会

令和2年1月22日(水) 18時30分

 “東区地域部会の賢い使い方~東区ワンチームを目指して”を副題に、東区地域部会全体会が開催されました。

 全体会の冒頭で、札幌市自立支援協議会や、その部会の1つである東区地域部会についての説明がありました。東区地域部会については、これまで10年間以上の活動の中で抽出された地域課題とその取り組みについても触れられました。そして、今回の全体会は、ちょうど1年前に開催された全体会の際にグループワークで出された課題から地域課題を抽出し、抽出された地域課題への、この1年間の取り組みが報告されました。抽出された地域課題とその取り組みは、次のとおりです。

①周知・イメージアップ ~ “ふくしマルシェ”の開催による発信
②事業所の支援力 ~ 座談会や見学会等の開催
③他分野についての学習 ~ 児童・高齢・医療との交流と学習等

 何れも、地域課題解決の成果は、障害のある方に還元されることが意識されながら、この一年間活動をされてきたことがうかがえる報告でした。また、協議会が単にイベントや研修を開催するのではなく、企画を練る際には地域課題を意識されていることも伝わってきました。

 この日の全体会でも、最後に短時間でしたが、グループワークも行われていました。

 取材にご協力いただいた、東区地域部会の皆様、ありがとうございました。

札幌市精神障がい者地域生活移行支援研修~ピアサポーターの取組から~

  年明け早々の1月14日(火)、精神科病院、相談支援事業所、居宅系福祉事業所などの職員を対象としたピアサポーター活用による地域生活移行支援の研修会を行い、約90名の参加をいただきました。

ワンオールでは札幌市より「札幌市精神障がい者地域生活移行支援事業ピアサポーター活用業務」を受託し、精神科病院から地域生活への移行にピアサポーターが関わっています。本研修におきましては、この実践事例をみなさまにご報告し、改めて本事業を広くお知りいただくとともに、地域生活への移行やピアサポーターの活用などについて考える機会となることを目的としております。

当日の流れは、まずNPO法人十勝障がい者支援センター理事長の門屋充郎氏から、これまでの歴史を紐解きながら地域生活移行支援の仕組みが説明され、それを受けて札幌市障がい福祉課個別支援主査の鈴木氏より札幌市のピアサポーターの取組など説明されました。

続いて、これらを踏まえて2つの実践報告が病院PSWとピアサポーターの共同報告という形で行なわれました。

 

1例目は、ピアサポーターの活動報告を吟味する中で病院から具体的な支援目標が示され、それに基づいた活動をして報告、そこにさらに具体的な支援目標が示される、というふうに病院とピアサポーターが一緒に考えながら支援をして行き、“患者さん”から“生活者”としての感覚を取り戻しつつある、という事例でした。

2例目は、地域で暮らすために支援の輪を広げる取組の一環としてピアサポーターが導入され、“生活者としての意識が芽生え”“入院患者さんとの交流が生まれ”“人との付き合いの難しさを実体験し人付き合いの取戻しをおこなう”という変化が見られたケースです。

1例目の利用者さんのピアサポーターに対する感想「ピアさんも成長したねぇ」がPSWさんから披露されると会場全体がほのぼのとした空気に包まれました。

 最後の総括として門屋氏から「地域移行の制度にきちんとのせることで、取組も加速するし成果も挙げることができる、またピアサポーターの身分保証にもつながる」というご指摘があり、今後の可能性を示していただけました。

アンケートはほぼ100%の回収率で、ほとんどの方がご意見ご感想を書いてくださっていて熱心にお聞きくださったこと感謝しております。

 この研修で得たことを日々の糧として今後の業務に活かして行きたいと考えております。

 ありがとうございました。

町内会と連携した『歩歩路』さんの避難訓練取り組み

東区の『歩歩路』さんの避難訓練に行って来ました。

『歩歩路』さんは、重度の障がい児・者の方を中心の対象者として、生活介護や共同住宅、就労支援、児童デイなど広く事業を行なっていらっしゃいます。

 昨年の北海道胆振東部地震では共同住宅の1棟が倒壊寸前となって転居を余儀なくされました。

もともと年に2回の避難訓練は実施してらっしゃいましたが、今回はあらためて避難計画を練り直し、町内会へのご参加お願いの文書を配布するなど地域との連携を進めることとなったそうです。

お話を伺うと、地震以前から町内会に加入して班長の役割を引き受けたり、と地に足をつけた活動を続けていらっしゃったとのことでした。 

今回の避難訓練には町内会から会長さんはじめ3名の役員さんがご参加となり、避難に関する具体的なアドバイスもくださるなど次につながる一歩になったのではないか、と感じました。

最後の講評で、法人理事長さんから「ここは一軒家という認識でやっている。日常の中での町内会との結びつきを大切に思っている」というお言葉が心にしみました。

 

第9回厚別区事業所交流会

令和元年11月26日(火) 18時30分~

厚別区地域部会の主催で、第9回厚別区事業所交流会が開催されました。

 冒頭、厚別区地域部会長からの挨拶では、障がい者福祉領域と高齢者福祉領域で一緒に、住みやすい地域づくりを厚別区地域部会では行っていること。そして、今回の事業所交流会は、人を支援する人が元気になってほしいという主旨で開催したことなどの説明がありました。

 その後、「人を支援する仕事って何?」をテーマに、講演があった後、グループワークへと移りました。グループワークのテーマは2つ。

 ひとつ目は、講演を聞いての感想やヒントになったこと。「アイメッセージ」や「いいとこ探し」、「価値観」等のキーワードを共有しながら、参加者の皆さんが会の名称のとおり交流されていました。

 ふたつ目は、それぞれのモットーや大事にしていること。支援者として参加者それぞれに話をする中で、仕事に就いたきっかけなどを話されているグループもありました。

 事業所交流会には、80名以上の方の申込があり、グループワークでは付箋に各自が書き出した後に共有するなど、多くの方が参加されていても、全員が発言できる工夫もされていました。

 今回取材にご協力いただいた、厚別区地域部会のみなさま、ありがとうございました。

ワンオール主催「人材育成」と「スキルアップ」研修

 11月12日(火)

 ワン・オール主催「人材育成」「スキルアップ」研修が札幌市役所で開催されました。指定相談支援事業所、委託相談支援事業所の相談員を対象に、今回は参加者22名で行われました。

 今年度の研修テーマは「家族システムから学ぶ相談支援の視点」ということで、昨年、好評をいただいたワークスペースあおいそらの木村晃子先生を今年度も講師にお招きし、講義と演習を行いました。

 家族システム論から、ジェノグラム面接演習、ジェノグラムを使った事例検討と盛りだくさんの内容で、参加者からはジェノグラム面接、事例検討などが良かったという声が多く聞こえていました。

 中には、初めて出た内容の研修だった、聞きにくい情報がなぜ自分は聞きにくいのか考えたことがなかったが、今回考えてみようと思ったなど自分をより深めることができる内容となっていたという声も上がっていました。

 ジェノグラムを使って面接を行う事で内容の整理がつきやすいと感じるという感想もあり、今後の相談業務にぜひ活かしていただきたいと思います。

 参加していただいたみなさま、ありがとうございました。

【演習①:ジェノグラム表記とジェノグラム面談】

自分のジェノグラムを書いてみる体験とジェノグラムを使った面接演習

 

【演習②:ジェノグラムを使った事例検討】

 ジェノグラムから考える事例検討。

ポイントは「家族に起らなかったこと、家族が起こさなかったは何?」

  

第33回 札幌市自立支援協議会(全体会)

 令和元年11月5日(火)

 第33回札幌市自立支援協議会(全体会)が開催されました。

 今回は、主に令和元年度の地域部会、専門部会、プロジェクトチームの活動中間報告等がされました。

 各部会(10の地域部会と3つの専門部会)の報告では、部会運営で工夫していることや困っていることを中心に報告と意見交換があり、各部会の活動や構成員についてなどの情報共有がされました。 

 プロジェクトチームの活動報告では、各チームの中間活動報告がされてます。特に重複障がいに関するプロジェクトチームについては、活動終了の報告がされ、整理された課題のもと重複障がい者に関わる課題を検討する場の設置へ向けて、ワーキングチームが発足することが承認されました。新たな検討の場については、来年度の春の全体会での承認を目指し、今後ワーキングチームで検討され、運営会議でもその提案をもとに意見交換を行っていく予定です。

 次に「さっぽろ障がい者プラン2018」の平成30年度実績報告と改定に向けた実態調査委について札幌市障がい福祉課より報告、説明がありました。

 「さっぽろ障がい者プラン2018」については、現在2021年3月の一部改定へ向けて、現在実態調査が行われています。また、調査内容・今後のスケジュールなどについても報告がありました。

 今回の協議会全体会の資料は、準備ができしだい、札幌市のホームページ、およびワン・オールのホームページに掲載される予定です。

 各区でどのような部会活動がされているのか、専門部会やプロジェクトの動き、札幌市にあげられた課題などがまとまった資料となりますので、是非一度ご覧ください。

 次回の協議会全体会開催は、来年度春頃の予定です。

 

中央区地域部会定例会(令和元年度第6回)

10月16日(水)18時30分~

 中央区地域部会定例会の様子をご報告します。

 今回の定例会は、北海道胆振東部地震から1年が経過し、「振返ろう!防災のこと」と題してグループワークを中心とした内容で開催されました。

 前半のグループワークでは、この1年間で「これまでに取り組んだこと」として次の事柄などが共有がされました。
 ・災害に備えたマニュアルの整備
 ・連絡網の整備
 ・避難訓練の実施
 ・防災用品(電源や暖房なども)の確保
 ・棚などが倒れない、崩れないための対策
 ・停電に備えて様々なデータの管理方法の変更や検討

 また、後半のグループワークでは、この1年間で「未実施な取り組み」や「今後取り組めそうなこと」として、次の事柄などが共有されました。
 ・冬場の災害への対策
 ・水害への対策
 ・日中(通所系事業所開所時間)の災害への対策
 ・様々な災害を想定した訓練の実施
 ・緊急時の連絡体制整備
 ・備蓄品の確保
 ・過去に災害に見まわれた他地域の取り組みを知る
 ・地域との関係作り
 ・地域で行われている防災訓練への参加
 ・地域の資源マップ作成
 ・防災アプリの活用
 ・DIG(災害図上訓練)やHAG(避難所運営ゲーム)の実施

 前半と後半のグループワークの後で、それぞれ発表の時間も設けられ、各グループで話された内容は、会場全体でも共有できる工夫がされていました。

 今回のこの取り組みの土台のひとつとなったのは、昨年の10月に開催された定例会で、北海道胆振東部地震の振返りをグループワーク形式で行った、ちょうど1年前の記録でした。1年前の記録を参加者各自が見返し、胆振東部地震の直後の定例会でも、停電時の備えや食糧の備蓄などについての課題や、あったらよかったものを話合っていたその時に立ち戻り、あらためて防災の意識を高め、中央区地域部会としても今後の取り組みの参考となる提案が数多くされた、今回の定例会開催となったようでした。

今回取材にご協力いただいた、中央区地域部会のみなさま、ありがとうございました。