月別アーカイブ: 2019年10月

中央区地域部会定例会(令和元年度第6回)

10月16日(水)18時30分~

 中央区地域部会定例会の様子をご報告します。

 今回の定例会は、北海道胆振東部地震から1年が経過し、「振返ろう!防災のこと」と題してグループワークを中心とした内容で開催されました。

 前半のグループワークでは、この1年間で「これまでに取り組んだこと」として次の事柄などが共有がされました。
 ・災害に備えたマニュアルの整備
 ・連絡網の整備
 ・避難訓練の実施
 ・防災用品(電源や暖房なども)の確保
 ・棚などが倒れない、崩れないための対策
 ・停電に備えて様々なデータの管理方法の変更や検討

 また、後半のグループワークでは、この1年間で「未実施な取り組み」や「今後取り組めそうなこと」として、次の事柄などが共有されました。
 ・冬場の災害への対策
 ・水害への対策
 ・日中(通所系事業所開所時間)の災害への対策
 ・様々な災害を想定した訓練の実施
 ・緊急時の連絡体制整備
 ・備蓄品の確保
 ・過去に災害に見まわれた他地域の取り組みを知る
 ・地域との関係作り
 ・地域で行われている防災訓練への参加
 ・地域の資源マップ作成
 ・防災アプリの活用
 ・DIG(災害図上訓練)やHAG(避難所運営ゲーム)の実施

 前半と後半のグループワークの後で、それぞれ発表の時間も設けられ、各グループで話された内容は、会場全体でも共有できる工夫がされていました。

 今回のこの取り組みの土台のひとつとなったのは、昨年の10月に開催された定例会で、北海道胆振東部地震の振返りをグループワーク形式で行った、ちょうど1年前の記録でした。1年前の記録を参加者各自が見返し、胆振東部地震の直後の定例会でも、停電時の備えや食糧の備蓄などについての課題や、あったらよかったものを話合っていたその時に立ち戻り、あらためて防災の意識を高め、中央区地域部会としても今後の取り組みの参考となる提案が数多くされた、今回の定例会開催となったようでした。

今回取材にご協力いただいた、中央区地域部会のみなさま、ありがとうございました。

菊水1条1丁目町内会 要配慮者避難訓練を見学して

2019年8月25日(日)折りしも北海道マラソンの当日に要配慮者避難訓練が行なわれ、見学させていただきました。

  

小雨模様で風も強い中、町内会メンバー十数名が既に受付、看板等の準備を終えられ準備万端、配置についておられました。

これまで連合町内会での取り組みにご協力していた地域の相談室の相談員さん、行政の区活動推進担当係長さん、区社会福祉協議会のご担当者も集合。

時間が来て段取りの確認ののち、チームに分かれて要配慮者(高齢者、視覚障がい者、車椅子使用者、杖歩行者など)のお迎えに向かいました。

ワン・オールは、視覚障がい者のかたのお迎えに同行させていただきましたが、日頃から気配りなさっていて必要な支援をすぐ届けられる体制を整えていらっしゃるのが伺われるようなご対応と感じました。

戸締りのこと、経路や障害物の説明など、ご本人が安心して安全に避難できるよう気配りなさり、さりげなく体調の確認も行なわれていました。

全員が無事に避難しアンケートに記入して訓練は終了です。

今回は避難訓練終了後に敬老会が同会場で行われ、こういった行事とのマッチングもひとつの工夫と感じました。

また、今回の避難先は市から定められた避難所ではなく、地域のホテルを会長さんが交渉してセッティングしており、これも地域活性化の素晴らしい試みと目を拓かれた思いです。

もうひとつ。ひときわ活発に動かれていた若いかたがいらっしゃって、お話をうかがうと高校3年生で、ひいおじいちゃんは以前町内会長をなさっていたそうです。ご本人も小学生のときから盆踊りのやぐら作りを手伝ったりし、町内会の方々にとけこんでいらっしゃいました。こういったお若いかたが地域の安全を守るため熱心にいきいきと取り組んでいらっしゃるご様子をとても頼もしく感じました。

北海道マラソンも男子はMGCに出られなかったランナーが自己記録を大幅に更新して優勝、女子も亡き小出監督の最後の教え子が優勝。そして特別枠で出場したノーベル賞受賞者の山中教授も完走、とそれぞれがそれぞれの持ち場で力を尽くされた1日だったようです。

(石田)

西区地域部会 令和元年度第3回全体会

 9月26日(木)18:00~

 西区地域部会 全体会に行ってきました。

 西区地域部会は、今年度より全体会を西区内の事業所で行うようにし、協議会前には事業所見学も行えるような取組みを行っています。この日は、禎心会ケアセンター山の手開催されました。

 今回の全体会のテーマは「災害対策~北海道胆振東部地震から1年を振り返る」と題して、講話とグループワークが行われました。

 はじめに、西区役所総務企画課地域安全担当係 久我係長より「冬などの防災対策」について講話がありました。

 お話をはじめる前に、札幌市が作成した「札幌市防災DVD_今、あなたにできること」の一部分「シュミレーション札幌大地震!その時何がおるのか!」を視聴しました。冬場の札幌市で大地震が起った時の想定を映像でわかりやすく示されており、改めて災害の恐ろしさとそれに対する備えの必要さを実感します。

 上記のDVDについては、動画が札幌市ホームページに掲載されています。ご参考ください。下記をクリックすると札幌市ホームページの動画掲載ページへ移動します。

→札幌市作成「札幌市防災DVD_今、あなたにできること」

 DVD視聴の後は、改めて久我係長より札幌市における大地震の時の被害の想定、前回の胆振東部地震との比較、いつ起るかわからない災害に対しての日頃の備えについてとてもわかりやすい資料とご説明があり、最後に令和元年9月に改定された「札幌市避難場所基本計画」の概要について説明をいただきました。

 次に4グループにわかれてグループワークです。

 久我係長からあった話に対しての感想や昨年の北海道胆振東部地震後に西区地域部会で全体会のグループワークで行われた「地震の時の対応(どう動いたか、動けたか)」「課題(どう動くべきだったか、動いて行くか)」の振返りと共に、「この1年間での取組みや改善点」と「更に今後必要なこと(課題、冬の対策等)」をテーマにそれぞれ話合われました。

  

 

 この1年での取組みや改善した点については、「備蓄品を準備した」「飲み水を準備した」「利用者さんの連絡先をパソコンだけではなく、紙面にしてわかるようにした」「災害時のマニュアルを作成した」「施設の公衆電話の番号を公開して家族へ伝えるようにした」等々、それぞれ取組みが進んでいる様子がありました。

 また、更に今後必要なこととしては、「発電機はコストがかかりなかなか準備できないが必要」「今回の話を聞いてまだ備蓄がちゃんと準備できていなかったので準備したい」「地域での情報共有ができるとよい」「近所との連携がやはり必要」などの行意見が出ていました。

 みなさん、とても活発な意見交換をされており、その場で「この備蓄品がおすすめ」「発電機はガソリンよりもガス利用のものが管理者しやすいらしい」など、その場で新たな情報交換もされていました。

 これからまた北海道は冬が訪れる季節になっていきます。

 災害が起らないということが一番良いのですが、毎年全国各地で大変な災害が起ってしまっているという現状もあります。

 また改めて災害に対する日頃の備えを見直していこうと考えさせられる時間でした。

 西区地域部会のみなさま、ありがとうございました。

※札幌市の災害対策については、札幌市ホームページに様々な情報が掲載されておりますので、一度ぜひご覧ください。以下をクリックすると札幌市のホームページに移動します。

 →札幌市ホームページ 災害に備える