平成29年10月4日(水)
わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)にて、『災害に備えた地域での支え合い研修会』~障がいのある方などの避難支援を考えよう~が札幌市、ワンオール共催で行われました。
この研修は、災害に備えた地域での支え合いのうち、特に障がいのある方の避難支援に関する理解を深め参考となる町内会・自治会等の取り組みを多くの方に知ってもらう事、「誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業」について広く周知することを目的としています。
今回、基調講演として「命の大切さを語りつなぐ」三浦浩さんをお招きしました。
三浦さんは5歳の時に日本海中部地震、15歳の時に北海道南西沖地震による津波で被災されており、その後スマトラ島沖地震をきっかけに語り部活動を続けておられます。
ご自身の体験を基にした自作の紙芝居「あの坂へいそげ」から被災当事者としての様子を臨場感たっぷりに伝えて頂きました。又、消防士として働いた経験に基づく具体的な避難の考え方、命の大切さについても熱く熱く語って頂きました。
実際に経験された方だからこそ伝える事ができる貴重な想いをお聞きし、改めて日ごろの防災への取組の大切さを感じました。
札幌市における取組事例として、手稲区千代ヶ丘北町内会・赤坂副会長、中央区南円山旭山町内会・氏家会長より、地域での防災への取組や「誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業」の利用の実際についても紹介して頂きました。
「支え合わなければ生きて行けない」という思いのもと、地域特性を生かした独自の取組や工夫についてご説明頂きました。又、障がいの方への具体的な対応方法などについては本事業のコーディネーター機能が後押しになっていると嬉しいお言葉も頂けました。
ホップ障害者地域生活支援センター・竹田代表理事からはこれまで法人で取り組んでいる被災地支援活動の実際、町内会や障がい当事者への具体的な災害への心がまえについてご説明頂きました。被災地支援を多数実践されてきた視点でお話頂き、会場の皆さまも多くの気づきがあったのではないでしょうか。
本研修は今回2回目となり、町内会、福祉関係者の方など500名を超える多くの方にご来場頂きました。
皆さま、最後までご参加ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。(kot)