7月7日(金)
「重症心身障がい児者の在宅ケア座談会<豊平・南>」が、豊平区にある札幌市子ども発達支援総合センター『ちくたく』にて開催されました。
座談会のテーマは『 “ずーっと地域で暮らし続ける ”を支えるために』
主催の札幌市自立支援協議会「重複障がいに関する課題整理に係る有期プロジェクト」は、市内に暮らす重複障がいの方々の課題解決をめざしてH26年12月から活動しています。
この座談会は、過去にプロジェクトが実施したアンケートで、地域の関係者同士がつながる必要性の声を受け、札幌市を4つの地域に分割し、同じ地域で活動する分野を超えた様々な機関が集まり、重症心身障がい児者に関わる地域の現状や課題について知り、情報を共有する機会を持ち、顔の見える関係づくりにつなげていくことを目的としています。
今年1月に開催された第1弾座談会<厚別・白石・清田>に続く第2弾として、今回は豊平区と南区を対象の開催となりました。
*<厚別・白石・清田>開催の様子はこちらをご覧ください。
当日は30度を超える猛暑日であったにも関わらず、相談室、放課後等デイ、児童デイや特別支援学校、訪問看護ステーション、就労支援事業所など、医療や福祉、教育等の領域を超え、多岐に渡り約50名の参加者に!
座談会の前半は、まず最初にプロジェクトの活動や座談会開催の経緯などの紹介、続いて昨年道内の報道で取り上げられた医療的ケアが必要な子ども達とご家族の様子の動画を通して、重症心身障がい児者の方々の日常生活の様子を共有しました。最後に、その動画で取り上げられたお子さんをめぐる相談支援の経過や課題について担当相談員から報告が行われました。後半は、前半の内容をふまえながら、7つのグループに分かれ、参加者それぞれの取り組みや課題、これからあったら良いと思われる資源や仕組みについて話し合われました。
クーラーのない室内は参加者の皆さんの熱いディスカッションによって、一層室温が上がったのでは?と思ったほどです。
グループ発表では、支援グッズ(補助具)を利用した支援の広がりについて等、お互いに知恵を出し合い支援者同士の情報共有の必要性、このような座談会が現場で求められていること、医療的ケアを提供する事業所を増やしていく必要性、そのために必要な研修のより柔軟な受講体制・・・等々たくさんのご意見が出ていました。
こうした声が集まって、次につながる一歩になればと思います。
札幌市各地区をまわる在宅ケア座談会。残りは北区・東区と中央区・西区・手稲区の2か所です。
お近くの地域で座談会が開催される折には、ぜひご参加いただき、みなさまの日々の支援の悩みの解消や仲間づくりの一つの場としていただければと感じました。
(aka)